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【ジェイディス】リマシンドローム

 ED後、監視のためだけに同棲しているというジェイドの言葉をすっかり信じ、それに縋るサフィールと、本当の気持ちが言えないジェイドのお話です。ふたりがナチュラルに同棲しています。2ページ目はあとがきです。よろしければどうぞ。

 pixiv

 追記(あとで書く)にメイキングのようなものを載せます。

 小説、リマシンドロームのメイキングというか執筆に関する小話というか…小説のイメージを崩されたくない方には向きません。それでもよろしければお読みください。

 まず、この小説を書こうと思ったのは、単純にエロを書きたくなったからです。何も考えずに書けるものが書きたかった。執筆一日目の、コンセプトを練っているところの日記をお見せします。

「とりあえずセックスしてる。ヤッてるところだけ書きたい。導入とか心理描写とか面倒くさい。私は疲れた。今はセックスのことだけ考えたい。

 BL小説の書き方を忘れた。エロ…エロ…うーん…場面設定から始めよう。

 ラブラブセックスが書きたい。つまりED後。

 季節は今くらいにしよう。導入は…日曜日の夕方にサフィールが夕寝していたらジェイドに襲われたみたいな感じにしよう。風が気持ちいんだこの季節の夕寝は。」

 こんな感じで方向性は定まり、さっそく導入部を書き始めました。しかし、悲しいことに起承転結やプロットを練らずにはいられない性分のため、現在の状況、問題点のようなものを描写し始めてしまったのです。サフィールが、ジェイドは監視目的のみで自分と住んでいるのだと悩んでいるシーンです。この問題提起により、自然と物語以前から物語以降への移動をどのように設定するかというのが決まりました。

「監視という目的を盾に、サフィールと同棲しているジェイド。サフィールは罪がなければジェイドとつながっていられないと思い込みそれに縋る。しかし、ジェイドは彼の罪が晴れても、自分だけはサフィールを許さない(はなさない)と口にする。表面的な意味とそれがもたらす結果だけを汲み取って喜ぶサフィールは、ジェイドの真意(愛)には気づいていない。」

「物語以前 監視目的のみで同棲を許されていると思い込んでいるサフィール。ジェの冷たい言葉の裏の真意、デレに気づくことはない。
 物語以降 一生離れないという言葉を聞きサフィールは安心するが、ジェイドは告白の機会を逃す。二人の距離は変わらず、両者を繋ぐものを、サフィールは罪だけだと思い込んだまま。」 

 物語は移動であるという尊敬している方の言葉があります。結局のところ、大してこの物語は移動できていないのです。移動できた距離はほんのわずかで、誤解を解くには至っていない。二人は平行線をたどるまま。ジェイドはサフィールに一番大事なことを伝えなかったのです。

「お前が私よりうまく家事ができなくてもいい。役に立たない存在でもいい。お前を愛しているから、お前が必要なんだ。そばにいてほしいんだ」

 そう伝えるのが、この物語のトゥルーエンドだったのでしょう。しかし、ジェイドはそれをしなかった。ただ、ずっとお前を許さない(はなさない)とだけ言った。サフィールはそれで安心してしまった。いいところグッドエンドです。進展のない、相変わらず一線を越えられないふたり。ハッピーエンドに見せかけた、鈍色の小説だったのです。
 しかし、この距離感がまたよくもあります、ジェイディスというカップリングは。永遠に成就しない、肝心なことを伝えられない不器用な二人の、両片想い。いつまでも甘酸っぱく、すれ違ってばかりの幼馴染でいてほしくあります。末永く、ご一緒に。

 タイトルの「リマシンドローム」には、特に意味は込められていません。たまたま最近聴いている同人音楽の曲のタイトルを気に入っていたのでつけました。しかし、意味を結び付けようと思えばできる気がします。

 「リマ症候群は、ストックホルム症候群とは逆に、監禁者が被監禁者に親近感を持って攻撃的態度が和らぐ現象のこと」。ウィキペディアより。

 ジェイドの監視という目的こそ建前で、その裏にはサフィールと一緒にいたいという願い、サフィールへの愛情がありました。少し、通じるところがないでしょうか。

 それから。ジェイディスとは関係なく、この小説で私は実験のようなことをしました。
 まず、プロットです。尊敬するアマチュア小説家さんの小説技法で、次のようなプロットの立て方が紹介されています。

「1、ふたりの関係の提示(ラブラブとかセフレとか出会ったばかりとかはじめてのエッチ直前とか)
2、イチャイチャしてるけどいまいちしっくりこない、もしくは片思いで胸が痛いとかの恋の描写
3、すれ違いと葛藤
4、それに対する対処
5、超うまくいってラブラブになる
6、ラブラブハッピーエンド」

(http://bkyd.seesaa.net/article/403651266.htmlより)

 私は2にエロを投入し、残りの3456をすべてエロシーン以降の会話部分ですませました。おかげで最後が急ピッチな展開になり、読者を置いてけぼりにしてしまったのではという懸念があります。ようするに力尽きてしまったというか、技量不足の問題ですね。はじめてのエロコメだったので、不慣れもあったと思います。次回以降は丁寧にプロットを練り、登場人物に感情移入できるように丁寧に心理描写しようと思います。
 
 次に、文体です。私は極力文体に特徴を持たせないよう(これには理由があるのですが、蛇足なので割愛します)、個性をそぎ落とした文章を書くよう心がけてきました。しかし、今回実験的に、テンポと感性を意識して、サフィールの気分や体調などのコンディションを地の分に反映させるようにしました。うまくいっていればいいのですが…まだ書いたばかりで、自分の中で他人の文章になっていないので、もう少し時間を置いてから反省会を開こうと思います。

 最後に。ここまで読んだくださった方に本当のことを打ち明けます。何故私がエロコメを書いたかというと、たまには明るい話を書いて受け入れられたかったのです。本当は暗い、人が死ぬ、不謹慎で、何の成果も得られない、ただ美しいだけの不快な話が書きたかった。しかし、それを渾身の力で書き上げて公開しても、大多数の人には評価されないのは目に見えていました。承認のために書きました。でも、ほんの少し、自分の書きたい話にしたかった。だから終わりを、トゥルーではなく、グッドエンドにとどめた。そういうことです。
 私は、またラブコメ、エロコメを書くでしょう。しかし、それを書くのは、承認を求めているからなのです。暗い話、明るい話を、交互に書いて、精神のバランスを保っていくことになると思います。私もまた、典型的なスコアラーなのです。

 解説は以上です。そういえば、この小説ではエロシーンでもジェイディスはキスしていないんですよね。タイミングが私と、彼らになかったということだと思います。セックスが習慣になってしまったカップルには、よくある話だと聞いています。なかなか、愛していると伝える機会がないとも。

 今度は、続きとして、本当の気持ちを伝えられるジェイドの話を書けたらいいなぁと思います。その瞬間物語が終わってしまうようで、寂しくもありますが…。未来の私に任せて、ここはお開きにします。読んでくださり有難うございました。
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麻島葵

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